前回は0歳から2歳児までの子どもの癇癪や困った行動への対処法についてご紹介しました。
今回は3歳から5歳までの幼児について保育で気を付けたい事や困った時の対処法をご紹介します。
3歳児の場合
3歳児は自分だけで遊ぶ1歳児、並んでここで好きな事をする2歳児を経て、他者と一緒に何かをおこなう「協力」や「他者との触れ合い」を覚える時期です。「〇〇ちゃんと一緒に遊んだ」「〇〇ちゃんをドコドコで見た!」など自分だけでなく他人にも関心を持ち、子ども同士でケンカらしいケンカが始まるのも3歳ごろからです。
対処法
善悪が何となくわかってくる時期ですので、ケンカをしても自分が悪い、仲直りをしたいという気持ちが漠然と現れます。
しかし自分から進んで謝罪したり、何が悪かったのかを上手に伝える子いう事までは至らないので、ケンカをしている子どもがいたら少し見守りましょう(けがをしそうな時は止めて下さい)
しばらくたったら何があったのか各自に聞き、「本当は〇〇したかったんだよね」「△△ちゃんも言いたいことがあるみたいだよ」等仲直りのきっかけを整えてあげましょう。
4~5歳児の場合
4歳児は自分の事だけでなく相手の気持ちを考えて行動することができるようになります。
また着替え、食事、トイレなど多くの基本的生活動作を一人でおこなえるようになります。しかしこれらは個人差がありますので焦らずしっかりとケアしてあげる必要があります。
対処法
4歳児は多くの事を自分でできるようになることから自立したがります。何でも自分で!と言い、大人や年長さんの真似をしたがり大人ぶろうとしますます。
ここで気を付けたいのは「4歳児はものすごく見ている」ということ。
変な癖や間違った言葉、行動をすぐ真似しようとします。
また3歳児のように適当な理由を付けてうやむやになだめすかすことは難しくなります。