保育士をしていると、やはり気になるのが落ち着きのない子ども。
そわそわして一つのことに集中できなかったり、座ってじっとしていることができない子どもはどこの保育園にもひとりはいるのではないでしょうか。
落ち着きのない子どもについて、今回はご紹介いたします。
ADHDではないか?と思う前に
保護者がまず気にする子どもの注意性欠陥や多動性、つまり注意力がなく集中して物事ができないことやすぐに動き回ってしまうことなどを指しますが、これらを代表する「ADHD」という発達障害ではないかということです。
多くの場合、幼児期の子どもというものは落ち着きがなく、ソワソワ、うろうろしがちなもので、ほかのお友達や先生のしていることが気になったり、自分のしなければいけないことよりも周りの人のしていることをやってみたくなったりするものです。
これは小学校に入って、環境が変わり、自分はもう幼稚園児ではないのだと自覚すると自然に薄れていくもので一過性のものである可能性が高いため、あまり重く考える必要はありません。
また、性格や周りの環境や、しつけの仕方によっても変わってくるものです。
ですから、小学生になっても一向に改善が見られず集団行動に支障が出る場合などを除いて、多くの場合が一時的な幼児期によくある行動だったといえる時が来るはずです。
落ち着きのない子どもとうまく付き合う方法
落ち着きのない子どもは長時間集中することが苦手なので、何かを行う際には時間を短く区切って、1セクションごとに達成感を得られるように工夫することが重要です。
小さく低いハードルを短いスパンでクリアしていくことで達成感と楽しいという気持ちからの持続力を培うことができます。
また、「これが終わったら〇〇」「上手にできたら〇〇」「あと〇分頑張れたら××」などのクリア報酬を設定するのも効果的です。
同じレベルの子どもと一緒に一つのことを協力しながら取り組ませることもおすすめです。
まずは子どもをしっかりと観察して、各子どもの得意不得意を見極め、不得意分野を上手に補いながら得意なことを伸ばしていくような保育を試してみましょう。