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保育士の性差問題について考える

 

以前より、男性保育士の数は増えていますが、男性保育士といってどんなことを思い浮かべますか?

モテそう、女性に囲まれた職場なので何かと大変そう、待遇が厳しそうなど人それぞれあると思います。しかし、実際の保育現場では保育士の性差問題などもあります。ここでは、男性保育士について考えてみたいと思います。

 

【男性保育士が抱える問題と保育士の性差問題】

 

男性保育士については、千葉市長のTwitterの発言が物議を醸しました。問題になったのは、保護者の中に男性保育士に女児のおむつや着替えを対応して欲しくないと思っている方がいるということです。

Twitterの発言の前から、この問題については賛否有り、保育士の性差別は保育士不足の問題を含めてさまざまな議論がこれまでも繰り広げられてきました。

 

保育士という特定の職業で「男性差別」のような状況が起こっているのはなぜでしょう。

そこには、保育士は子どもと接する職業ということにあります。一般的に保育士は女性のほうが適していると思われています。

また男性保育士に向けられる「幼児性愛なのでは」という偏見や近年、数件起きている女児を狙った保育士や保育施設運営者による事件が保護者の危機意識を高めてしまっているのです。

さらに待遇面も一般の職業よりも良くないとされている中、男性保育士が定着ことが難しくなっているようです。

 

【男性保育士がいることのメリット】

 

保育の現場で、保育士の性差別問題がある中、本当に保育士は女性だけでいいのでしょうか。本来、多くの男性保育士は幼児の教育などに夢や希望を持ってこの職業についている人がほとんどです。そして、男性保育士がいることでさまざまなメリットがあります。

 

1.男性職員がいることで防犯上、安全を維持できる

2.行事の際、男性保育士に力仕事などを頼ることができる

3.園外活動の際、男児を男子トイレに連れていくことが可能

4.男性がいることで職場の中でバランスがとれる

5.子どもの情緒安定や心の発達にプラスになる

 

男性がいることで人間関係が円滑になったり、防犯上安全が確保できたりというのはもちろんですが、子どもの発達にもプラスになるといわれています。

また大きく5つのメリットを挙げましたが、その他シングルファザーも多くなっている昨今、子育ての相談を同性である男性保育士にできるという意見も多くなっています。

 

【保育士の性差別を無くし、職業的地位の向上を目指す】

 

保育士の性差別とは、「保育士の専門性」と「保育士の待遇」という2つの側面から、引き起こされている問題です。

ただこの問題が解消しない限り、男性保育士の離職が増加して保育士不足を引き起こます。待機児童問題が叫ばれている中、性別に関係なく保育士の職業的な地位の向上が不可欠ですし、ジェンダー問題はこれからの時代はナンセンスです。

男性保育士の比率を増やすこと、集団保育・教育的観点などの専門性、各家庭のジェンダー観や子どもの反応が重要です。

保育士の職業的地位の向上を目指す上で非常に大切な問題ということを認識したいものですね。