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保育士が抱える問題・千葉県市原市の事故を受けて

先日、千葉県の市原市の公演で遊んでいる保育園児に向かって車が突っ込み、園児をかばった保育士が重傷を負った事故がありました。
その少し前にも滋賀県の大津市で、お散歩中の保育士と園児に向かって車が突っ込み、園児が2名なくなる事故もありました。
保育園関連だけではなく、神戸の暴走バスや、池袋にて旧通産省工業技術院の元院長の運転する車が母子を死傷させた事故など、中高年の運転する車の暴走により痛ましい事故が相次いで起こりました。

話を戻しますが、市原氏の事故において、インターネットやSNSでは子どもたちを身を挺してかばった保育士に絶賛の声が相次いでいます。
自分の身の危険も顧みず子どもたちの盾になった子の保育士の姿勢は素晴らしいものですが、同時に「そうせざるを得なかった」のではないのだろうかとも考えてしまいました。
現に、少し前に起こった大津の事件では保育士には一切の日がなかったにも関わらず、保育園はマスコミからの執拗な質疑応答を受けており、見ていてこちらも胸が痛くなるような記者会見でした。
大津の方では園児が死亡していることもあって、無事だった保育士にも自責の念は計り知れないことでしょうし、亡くなった園児の保護者の方の気持ちを考えるとこの悲しみと怒りは誰に向けるべきなのかというところでもあると思います。

しかし、この事件を受けて、保育士の現状として考えさせられることも多々浮き上がったのではないでしょうか。

「もっと保育士の数が多ければとっさの対応ができたのではないか」
これに対して、自治体が定める保育士一人当たりに対する園児の割合は適正であった。しかし、保育士の数が慢性的に不足しているので担当保育士を増やすことが困難であった。
慢性的な保育士不足、そして、保育士は何があっても園児の身を守らなくてはいけないという風潮に対して、金銭面や休暇など保育士の待遇が低すぎるという点。

子どもたちが安全に過ごすことができ、クオリティの高い保育を実現するためにも、多くのことが改善されていく必要があるように感じます。